サルトルブーツを好きな理由

HOME > コラム:サルトルブーツを好きな理由

瑞井かおるレディースブーツファッション

KAORU MIZUI LADIESBOOTS FASHION

世界中から美しいロングブーツを探します

私とサルトルの出会い

サルトルのブーツを始めて見つけたのはもう10年も前だろうか。
2000年代初めの頃。
音楽ではモーニング娘。や浜崎あゆみ、宇多田ヒカルといったアーティストたちがヒットし、
そんな雰囲気の中で、街では厚底ブーツやストレッチブーツが流行していた。

厚底ブーツやストレッチブーツが全盛の中で、私はいわゆる「乗馬ブーツ」のデザインに憧れていた。
底の厚さは薄くて、スリップオンタイプ(ジッパーがない)のシンプルなブーツデザインに魅かれていたが、
そういったデザインのブーツは(まったくなかったわけではないが)非常に少なかった。
そんな中で出会ったのがサルトルである。
装飾性のないシンプルイズベストというような乗馬ブーツタイプのブーツを制作していて、
私はサルトルの世界に魅かれた。
そして、その値段に愕然とした。
一目見て「これだ!」という確信があり、理屈ではない美しさをその時の私は感じたが、
その値段に驚きを隠すことができなかったのも本音だった。
そしてそれからずっとサルトルのブーツをウォッチし続けて今に至る。

最近の流行とサルトル

厚底ブーツやストレッチブーツの流行はだいぶ長く続いたが、流行は変わり始め、
底は薄く、素材も本革のブーツにシフトし始めた。
そして近年になって、ちょっと前の時代のファッションテイストが流行に含まれ始めたように思う。
昭和と呼ばれていた時代でバブルも始まる前のちょっと懐かしい時代。
そんなテイストがファッションに取り入れられ、ブーツのデザインもスタンダードな形に戻った感じがして、
また乗馬ブーツタイプが流行してきたように感じている。
ここ数年になってニーハイブーツが流行しているが、
ちょっと前まではニーハイブーツはごく限られた層の流行だったと思う。
それが一般的な流行になっていったのはすごいと感じるが、
そんなニーハイブーツも乗馬ブーツタイプなデザインであったり、ポインテッドトゥのパンプス的な形であったり、
全体的なデザインはスタンダードな形に戻った印象を私は感じている。

そういった流行の中で、
最近はサルトルのブーツがとても注目されているように思うが、
サルトルのブランドがすごいと思うのは、
そういった乗馬ブーツ的デザインを10年以上も前から一貫して続けてきたという点である。
厚底ブーツやストレッチブーツといったブーツが全盛となっている中でも、
サルトルは自分たちのテイストを貫いていた。
もちろんデザインに感じる美意識は好みの問題なので、
厚底ブーツやストレッチブーツが悪いというわけではないし、
そういったデザインを愛するデザイナーたちは
またいつかそんな流行が戻ってくることを願って今もデザインを続けているだろう。

サルトルはブーツだけでなくパンプスやサンダルも制作しているし、
今はユニセックスということでメンズにも視野を広げているが、
デザインにはサルトルの一貫性が流れているように思う。
今までのテイストは守りつつ、
それだけではなく、そのテイストを守りながら、
新たなジャンルへの進出を進めているように思う。

バックベルトのロングブーツ

サルトルのブーツでおそらく日本でもっとも注目されているのは、
バックベルトタイプのロングブーツだと思う。(今季の型番で言えばSR2400)
もっとも売れているかまでは分からないが、
少なくともあちこちの通信販売ショップで紹介され、非常に紹介される頻度の高いデザインだと思う。

このバックベルトタイプが初めて出たのは数年以上前であるが、
毎シーズン変わらずに販売され続けている。
移ろいやすいレディースファッションアイテムで、
同じデザインのものが毎年変わらずに販売され続けているというだけでも
すごいのではないかと思う。
初めてそのデザインを見たとき、衝撃を受けたし、正直な本音を言えば、
あまりにも斬新でなかなかついていけなかった思いもあった。
ブーツでジッパーといえばサイドの内側にあるというのが常識的な中で、
バックにジッパーを配するというのも新しく感じたし、それだけでなく、
上部にベルトの留め具を置くというのも新しく思った。
もちろんバックにリボンやレースといった飾りを配するデザインは
いろいろなデザイナーがすでに試みていることかもしれないが、
ブーツに飾りを付けるとしてもアンクル部分にエンジニアブーツ的なベルトを配する
というような飾りが一般的な中で、
装飾的なものは全部バックに集中させ、前から見ればシンプルで何もないが、バックから見れば
独自のデザインが施されているというのは、思い切ったデザインだと思う。

同系統でバックのベルトがダブルのデザインも制作されているが(今季型番SR2401)
それもまたシングルバックベルトタイプと同時に長年毎シーズン販売されている。
最近はサルトルのブーツデザインにインスパイアされたデザインのブーツが
多く流行しているが、
それだけサルトルのブーツのデザインの美しさが
世の人たちに受け入れられているからでもあるだろうと思う。

拍車付きのロングブーツ

サルトルのデザインでもう一つ注目したいと思うのは、
拍車付きデザインのロングブーツである(今季型番SR1040またはSR2403)
ゴールド(あるいはシルバー)の金属の拍車状の飾りがアンクルにつけられているデザインであるが、
このデザインも長年販売されているデザインである。
SR1040に加えて、今季はSR2403というまた拍車に新しいデザインが施されたブーツも販売されている。

初めてみたとき、そのデザインはとても斬新に感じられた。
ゴールドの金属の拍車の飾りはインパクトがあって、
おもいきったデザインだと私は感じた。
気品が感じられるデザインだと思う。

ちなみに、この拍車の飾りは外すことができるとはなっているが、
私が実際に外そうとしたとき、なかなかベルトの部分がしっかりしていて、
革を傷つけそうな気がして外してみるのをためらってしまった。
こういう飾りで外すことができるというのはあまりないと思うので、
それだけサルトルがこだわっている証でもあるだろうと思う。

なぜサルトルは高いのか

もちろんデザイン料や職人に払う工賃も高いとは思うが、
良質な革を使っているという点がやはり高い理由だろうと思う。
やっぱり革の輝きがちがうと思うし、革の香りもよい。
革が明るく輝くことで、その人のシルエット全体も明るく見えるようにも感じている。
香りが良いことはファッション上大きなメリットではないかもしれないが、
良質な革であろうことは伝わってくる。

サルトルのコーディネート

街を歩いていると、たまにサルトルのブーツを履いている人をみかけるが、
コーディネートとしては普通というか、特に変わった点もなく、
自然に似合っているような人たちばかりで、
日常的に履いていますという感じがする。
実際に見かけた例を参考に記したい。

@サルトルの拍車付きロングブーツ(SR1040)
正月あたりに某百貨店で見かけた40代くらいの女性。
ネックレスをして、紫のニットに白のパンツでブーツインしていたと思う。
全体的にはシックなまとまり感で、サルトルのブーツも自然に似合っていた。

Aサルトルのアンクルストラップロングブーツ(SR2410)
1月中旬頃に都内の電車内で見かけた30代くらいの女性。
仕事で移動中だったと思われ、グレーの控えめなロングコートを羽織っていた。
全体的に黒っぽいビジネスな雰囲気ではあったが、
そんな姿にもサルトルのブーツは違和感なくなじんでいた。

サルトルの魅力

サルトルのアッパー(足の甲の部分)のデザインは微妙に細く長く見える作りで、
それもまたかっこよい理由でもあろうと思う。
これからもファッションの流行は変化して、今までにない新しいものが流行していくと思うが、
サルトルのテイストはこれからも変わらずに、サルトルのテイストとして革新的なものを
今後も生み出していくと思う。
私はこれからもサルトルを追い続けていきたい。


掲載日:2014年1月25日

サルトルブーツリスト

Recommend サルトルブーツリスト




Copyright(c) 2013-2017 KAORU MIZUI All rights reserved.

Back to HOME KAORU MIZUI