ブーツインを考える

HOME > コラム:ブーツインを考える

瑞井かおるレディースブーツファッション

KAORU MIZUI LADIESBOOTS FASHION

世界中から美しいロングブーツを探します

ブーツインという流行のはじまり

ブーツインが流行り出したのは5〜6年前だろうか。
それより前、2000年代前半くらいまでは、ブーツといえばスカートと合わせるのが常識という感じで、
ブーツインという発想はほぼなかったものと思う。
スカートとロングブーツという組み合わせしかほぼありえなかったところに、
ブーツインという発想が出てきて、広まり、
今となっては当たり前の光景になった。

"boots in"と検索してもそれらしいものは何も出てこないので、
「ブーツイン」という言葉は和製英語と思われる。
パンツとブーツを合わせるときに、
パンツの裾をブーツに入れて履くという意味である。
ブーツインは世界的な流行でもあり、
画像で検索しても外国のファッション雑誌を見ても今は日常的に出てくる。
もちろん、スカートと合わせるコーディネートも同じように日常的に見ることができる。

まだ流行していなかった頃の疑問

ロングブーツはスカートと合わせるものというのが常識になっていたので、
ロングブーツにパンツを合わせるというコーデは特に議論されることはなかったと思われるが、
当時から私はロングブーツにパンツを合わせるいわゆる「ブーツイン」のコーディネートは
有りではないかと考えていた。
近代に入ってから、乗馬するときはロングブーツを履き、
そのときにパンツの裾はロングブーツの中に入れるのが自然なスタイルで、
現代もそれは変わっていないが、
乗馬のスタイルは男性も女性も変わらず、
一般的に白いパンツにロングブーツを合わせ、裾はブーツの中に入れる。
もともと乗馬ブーツ型のブーツに美しさを感じてきた私にとっては、
そんな乗馬スタイルは自然なものであり、
ブーツインは全然有りだろうと考えていたが、
どうして誰もそういうコーデをしないのだろうかと疑問に思っていた。

流行り始めるブーツイン

そんな中で、2000年代後半頃に入ってから、ブーツインが流行り始める。
スカートとブーツという組み合わせがほぼ鉄板になっていた状況で、
ブーツインはファッションとしてどうかという議論が沸き起こった。
ブーツインについて否定的な意見も少なくなかった。

そういう意見は分からなくもなかった。
一歩間違えればゴム長にズボンみたいな野良着な姿になるおそれはあるだろうし、
美しく決めたとしてもスタイリッシュに過ぎるかもしれなかった。
マニッシュとも違うとは思うが、
直線的なラインが女性のファッションとして抵抗感を生んだのかもしれない。
ファッションは見慣れないコーディネートだと
あたかも宇宙人のように見えてしまうことは避けられないと思うが、
だんだん世の人々も見慣れて、
一般的なコーディネートの一つとして受け入れられていったように思う。

流行の理由

それまでブーツインが流行らなかった理由の一つに、
当時流行していたロングブーツは内側にジッパーがある、
足首がぴったりと細くシェイプされていたデザインが一般的なこともあったと思う。
それはスカートと合わせることを前提とし、
スカートと合わせたときにもっとも美しく見えるようにデザインされていたと思う。

そこで乗馬ブーツ型のブーツの登場である。
ジッパーがないスリップオンタイプのロングブーツは、
スムーズに履けるように筒回りがゆったりしているわけだが、
そこに裾を収めることができる。
スリップオンタイプのロングブーツは別にスカートに合わせても似合うと思うが、
ブーツインをするならばスリップオンタイプだろうと思う。
仮にジッパーがあるにしても、筒回りに余裕があり、
足首もゆったりしているデザインの方がカッコよく映えると思う。
そのような流れの中で、ブーツインと同時に乗馬ブーツデザインのロングブーツが流行り、
近年ではレインブーツも流行してきたが、
裾を収めることができるようになって、レインブーツも流行ることができるようになったのではないかと思う。

1990年代にエンジニアブーツがブームになった頃があったが、
その頃、女性たちはパンツに合わせるにしても、裾を外に出していた。ブーツインではなかった。
エンジニアブーツやウエスタンブーツだと
ブーツカットなパンツでわざと裾を外に出すというコーディネートもアリではあるが、
(そもそもブーツカットはそのために裾が広くなっているわけであるが)
私は裾を中にしまった方が汚れなくてよいのではないかとも当時から思っていたが、
やっとブーツインも流行ってきてうれしく思っている。

シャープなラインに魅かれて

今シーズンだと白の細身のパンツに乗馬ブーツタイプを合わせるというコーディネートが
流行っているように思っているが、
乗馬スタイルの影響を受けたものだろうかと思う。
見慣れないコーディネートだとなかなか躊躇してしまうものであるとは思うが、
一度見慣れてしまうとそんなものかと感じるのではないだろうか。
先も述べたとおり、
連続した直線的なフォルムがスタイリッシュすぎるというか機械的というか、
「かわいい」という感じからは距離ができてしまうかもしれない。
スカートにふんわりと合わせた方がフェミニンにもなるだろうし、可愛いという印象にもなるかもしれない。

時代の流れとともにまた流行らなくなる時も来るかもしれないが、
寒さや雨にも強く活動的で便利なスタイルだと思う。
シャープなライン、スタイリッシュなラインを求めたい気分のときは
ブーツインどうでしょうか。


掲載日:2014年2月18日

 

ブーツリスト

Recommend SARTORE(サルトル)

Recommend CORSO ROMA 9(コルソ・ローマ・ノーヴェ)

Recommend FABIO RUSCONI(ファビオ・ルスコーニ)

Recommend Palanco(パランコ)

Recommend AIGLE(エーグル)

Recommend KOOS(コース)

Recommend MUKAVA(ムカバ)



Copyright(c) 2013-2017 KAORU MIZUI All rights reserved.

Back to HOME KAORU MIZUI